<ハワイイ旅行紀>

last update 8,June,2002 - a picture included


  一才半の息子を連れてオアフ島へ。
 羽田発の中華航空(台湾)を選んだ。
 二才児までは格安なのだが、当然席はない。
 妻の膝の上で動きを止めない息子。
 食後、やっと寝てくれても、妻は動けない。
 (安眠している彼が起きてしまうから)
 10kgのものが足の上に乗ったまま動けない。
 これは一種の拷問だったかもしれない。
 妻は息子の可愛い寝顔を見ながら、よく耐えた。

 オアフ島に着き、フリーウェイから見る海と山は美しい。

 ちょうど、オアフ在住の友人の近所30件でガレージセールがあって
(年一回)子供用のトーマスの絵本と大人には、シャツを二枚買った。
しめて3ドル。なかなかお買得。

 今日中に疲れをとって(時差5時間)明日からはレンタカーで、少し
ずつ回ろうと思う。

 空港を出て、バーバラがレイ(花の首かざり)をかけてくれたのが、
なんだか夢のよう。

  in Oahu  2001.8.25

*

 遅い朝食をとって、クルマにのりこんだ。

  右側通行は思ったよりずっと気を使う。
 右折は簡単。赤でも安全であれば行ってよい。
 左折は難しい。対抗車や、横断者に気をつけるべし。
 左側通行の日本で右折が難しいのといっしょ。

 山を越え、たまたま見つけた小さな砂浜。Kawaikui Beach Park.
 ちょうど駐車場が一台分空いたので、そこに止める。
 きれいな海。風がここちよい。
  遥か遠くの方まで見渡せる。180度の視界。
 グループで輪になっていて、みな楽しそう。

  さて、ハワイイと言えば、ワイキキ。
 ワイキキに興味はなかったが、行ってみることになった。
 写真で見たのと同じように、ホテルやコンドミニアムが立ち並ぶ。
 ワイキキビーチには、人が多く寝転んでいる。
 あまり魅力的には思えず、立ち去る。

 妻がラルフローレンでいい色のシャツを購入。
 夕食は Ala Moana Shopping Center で pizza を食べた。
 今日は、これといって何もしない一日となった。
 まだ二日目。あわてることはないだろう。

  in Oahu  2001.8.26

*

  ごはんを炊き、タロイモをふかし、味噌汁をつくり、朝食を済ま
せた。
 タロイモは割と水気のない食感だが、甘味がかなりある。
 見た目はサトイモだが、大きさはりんご大。
 皮をきれいにむいてから調理するのは、かなりたいへんなので、
適当な大きさに切って、皮付きのまま蒸すのが楽だ。
 かぶりついて、皮だけすてればいい。

  クルマで出発。
 今日の行き先はアリゾナ メモリアル。(無料)
 パールハーバーを日本軍が奇襲した際、撃沈されたたのが、戦艦
アリゾナだ。
 まずは、その記録映画で始まる。 厳粛な気持ちになる。
 次は、ボートで海上にあるメモリアル(建造物)へ。
 アリゾナが沈んでいる、まさにその上にそれはある。
 沈んでいるアリゾナの一部が見える。
 アメリカ海軍のもう帰らない人々の名が連なる。
 さらに、いたたまれない気分になる。

 となりの潜水艦博物館。(8ドル) Bowfin Submarine
 魚雷を搭載した潜水艦の中に入ることができる。
 なんという狭いベッド、シャワールーム、トイレ。
 こんな狭い空間で何週間も過ごしたなんて...
 オアフ島に行かれる方には、お薦めできる。

 ダウンタウンにチャイナタウンがある。
 そこにヴェトナム料理屋があった。
 ビーフンのスープ、生春巻き、豆腐の一品。 どれもいい味だ。
 Vietnamese Restaurant MAXIME
  1134 Maunakea Street CHINA TOWN
  Honolulu, Hawaii 96817
  Phone: 545-4188
  Hawaii へ行かれる方はぜひ、どうぞ。

 in Oahu  2001.8.27

*

  今日は Bishop Museum へ。
  ここに行けば Hawaii 文化と歴史がわかるという。
 果たして、それは本当だった。

 日本語での Hawaii 文化の説明があった。
 王族が着ていた羽毛の上着。(八万羽分!)

 そしてまた、日本語解説のプラネタリウム。
 北極星や南十字星とその周囲の星との位置関係。
 ナイノアトンプソンが星を頼りに航海した話。
  ずっと昔、カヌーで太平洋を果敢に渡り移住に成功した人々のことを
思う。

 またまた日本語での木や植物の解説。(野外で)
 とにかくたっぷり日本語の解説が聞けたのはうれしい。
 そして最も印象に残ったのはフラ。
 特に女性の手、指先、体の動きが美しい。

 Organic 小麦を使用したパン屋 Sunshine Bakery へ行く。
 なんだかうれしくて、パンを二日分も買う。
 近くの自然食品店で、ジャガイモなど買いこむ。

 アウトレットの店 Ross で、T shirts など、買いこむ。
 今日は買い物三昧だった。

 しかし、フラは美しい。 洗練されていると思う。
  Museum で買った CD を日本で聞いたら、フラを思い出すだろうか。

  in Oahu  2001.8.28

*

  Swap meet. Hawaii の青空市場。Garage Sale が起こり。
 つまりいらなくなったものを売るところ。
 日本では Free Market という。
 T shirts を3枚買う。

 戦艦ミズーリ。
 米海軍基地に係留されているこの戦艦は一般公開されている。
 全長 270m 全幅 33m. なんという巨大さ。
 戦艦内部をくまなく歩けるのは新鮮だった。
 ただし急な階段を一才児片手に下るのは冷や汗もの。

 Pearlridge Center へ。
 この shopping center 内にはモノレールが走っている。
 妻は Baby GAP でパーカーを、ボクは CD(Hawaiian) を購入。

 やはり今日の一推しは、戦艦ミズーリ。
  トマホーク ミサイル発射台には迫力がある。
  日本の特攻隊が後部右に飛びこんだ写真もガイドの中にある。
  第二次世界大戦、朝鮮戦争、そして湾岸戦争を戦い、1992年に現役を
退いた。
 湾岸戦争と言えば、ついこないだのことじゃないか。

  夕方、プールで泳ぐ。
 今回、滞在している家はぜいたくにもプールつき。
 小さなプールだが、一人からだをほぐすには十分だ。

  in Oahu  2001.8.29

*

  本日は一ヶ所のみ。
 Honolulu Academy of Arts.
  ホノルル美術館。 過去の美術品を展示している。
 fine art は好きだ。
 マティス、モディリアーニ、セザンヌ、モネ、ゴーギャン、ゴッホ、
ピカソ、キリコ、そして彫刻のロダン。有名どころの画家の絵を約一枚
ずつ集めているのには感心した。どれも品がある。

 他にはルネッサンスの絵画、フランス、イギリス、アメリカ、中国、
ギリシャ、ローマ、インド、そして日本の美術品の展示もある。
 また別館にはハワイイの絵画の展示もあった。

 とにかく広いのと、西洋風、東洋風の中庭がところどころにあるのが
いい。さらに来観者がまれなのも手伝って、ほとんど貸しきり状態で、
ぜいたくな時間を過ごすことができた。

 フランスのパリにあるたとえばオルセー美術館のような圧倒的な絵画
の量はないが、こちらは肩からきれいに力がぬけている。鑑賞していて
まるで疲れない。

 昼食にはパンとホモス(豆を擦り潰し、ガーリックやレモン汁を加え
たもの)を東洋風の中庭でゆっくり食べた。

 まるで時間が止まったかのような一日だった。

  in Oahu  2001.8.30

*

  実は、今回、ワイキキには泊まっていない。
 友人の紹介で、そのまた友人の家にお世話になっている。
 場所はカイルア。
  オアフ島の東部の北側に位置する。

 本日、カイルア(Kailua)の町へ向かった。
 クルマで約5分。あっけないほどの近さだ。

 朝、Tony から聞いた Salvation Army へ行く。
 ここは古着、中古家具などの店。とても広い。

 昼を回ったので、BACI Bistro へ。
 ここは、Barbara のお薦めの Italian restaurant.
 店の外のテーブルを選んだ。
  vegetable pasta を注文する。おいしい。

  そしてカイルア ビーチパーク(Kailua Beach Park)へ。
  本当に写真で見る通りに海がきれいに澄んでいて青い。
 沖縄や南伊豆のようなエメラルドグリーン。
 高波をうまくやり過ごしながら、久しぶりに海で泳ぐ。
 プールの優しさはなく、自然の厳しさを感じる。
 なかなか気持ちがいい。

 ダイエーに寄って、野菜や米、ビールなどを買いこみ帰路に
ついた。

  at Kailua in Oahu  2001.8.31

*

  ホノルルにも大きな動物園がある。
 その名前はそのまま Honolulu Zoo.

  園内にはクジャクなどが放し飼いにされており、全体に
自然を生かしたつくりになっているのが好ましい。

 夕方、プールで泳ぐ。
 一才児の息子は、大人がプールで泳ぐのがこわいらしく、
プールサイドで泣いている。
 しかし、ボクが泳いでいるのを見るのは、彼にとっては今
日で三度め。次第に慣れてきたようで、しまいには笑顔にな
っていた。

 ハワイイの道路では、二車線の場合、最高速度が 45 Mile
など、決まっているのと同時に、追いこし車線の速度が 40
Mile は最低維持しなさい、と Minimum の速度が決まってい
るのが面白い。

 夕食には再び外出して昨日の BACI Bistro へ行った。
 パスタはおいしいし、店員の態度はいいしで、たいへん
満足な時間を過ごすことができた。

 明日は、いよいよ最終日だ。

 at Kailua in Oahu  2001.9.1

*

  最終日は、フォスター植物園へ。(Foster Botanical Garden)
  樹齢百年以上の木々があちこちに見られる。
 人影はまばらで、ほとんど貸しきり状態。
 入園口のおばさんが日本語で簡単に園内の説明をしてくれた。
 日本語のガイドブックを手渡されるのはやはりうれしい。

 星の王子様に出てくるバオバブの木もあった。
 タイム、バジル、ミント、ジンジャー、サンショウ、ターメリ
ック、オレガノ、オールスパイス、サトウキビ、タロ、などもあ、
る。ハーブは、葉をちぎり鼻へ持ってくると、香る。

 夕方、一人、プールで泳ぎからだをほぐした。

*

 ブランドもののバッグは買わなかったけれど、9日間の滞在と
いうのは、それ自体、ぜいたくな旅だったと思う。

 しかし、Bishop Museum や Honolulu Academy of Art など、
それぞれ一日かけて鑑賞、堪能できたのは、何ものにも代えがた
い。

 都会のサラリーマンと一口に言っても様々だが、いまどき余裕
のある家族は、ハワイイなどあたりまえのように行く。
 それが嫌で、いままでハワイイには興味がなかったのだが、「
ハワイイ紀行」を読んで、考えが変わった。

 レイとフラはきり離せない。
 そんなことすら知らなかった。

 ワイキキだけがハワイイではない。むしろ、ワイキキなんて
ハワイイのほんの一部。
 ワイキキにたむろする日本人を見て、少し残念に思う。

 一番メジャーなオアフ島でも見るべきところは多い。
 今回、ハワイイ島に行けなかったのは残念だが、もし、数年後、
訪れる機会に恵まれたら、きっと新しい発見があるに違いない。

 次回は、スノーケリングもトレッキングもしてみたい。

 今回お世話になったバーバラとトニーに感謝したい。

 at Kailua in Oahu  2001.9.2

*

  朝、五時起き。
 妻は四時起きで、いつものように弁当をつくってくれた。
  (滞在中は、だいたい八時起き)
 洗濯物もたたんで荷作りも終わり、6:20 に出発。

 空港で妻と祐也と荷物を降ろし、ボクは一人レンタカーを返しに行く。
 レンタカーを Alamo Rent A Car の Return の場所に駐車すると、や
おら、小型の機械を持ったおばさんが現れ、走行距離やガソリンの量を
確認。その小型機械から返却の受取書を出してくれて「おしまい」と日
本語で言われた。あっけない返却だった。

 Alamo Rent A Car は、最も安いのでお薦めできる。オアフへ行く前に
日本国内の代理店へ電話で予約できる。(地球の歩き方にあります)
 しかし、現地に日本人スタッフはいないようで、実際、クルマを借り
る際は英語でやりとりができる英語力は必要。子供連れの方は、baby
seat も忘れずに予約しておこう。


  今回の旅のように、ツアーでない場合、飛行機搭乗の三日前までに
reconfirmation (乗ります、という意志表示、再確認)が必要。
 ボクは、reconfirmation したあと、子供にベッドがあるといいの
ですが、とお願いしてみた。
 すると、一才児の分の席もおさえてくれた。(ブロックという)

 さて、当日、はたして、ボクらには三席が与えられた。
 祐也は三時間ほど寝てくれて、妻直子は大助かり。
 つまり、帰りは行きよりもずっと楽だった。


 なかなかできない旅行だったと思う。
 有意義な時間を過ごすことができた。

 祐也も、オアフ島の山肌に朝日があたって幻想的だったのは記憶に
ないだろうが、広い公園や博物館や美術館を思い存分、駆け回り、楽
しかったことだけは覚えていてくれるのではないだろうか。

 ふじかわ おさむ at TOKYO  2001.9.4

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