<Brown's field 訪問記>

自然食で子育てするには

last update 23,May,2002



  みなさま、こんばんは。

 先日、千葉県の岬町にある Brown's field というところへ行って
きました。

 1200 坪の土地に、水田が4枚と野菜の畑が少々あり、大人二人
(エバレットさん:アメリカ人、デコさん:日本人)(つまり夫婦)
と子供三人(男12歳、女7歳、男4歳)と黒犬が一匹、白猫が四匹、
子猫が八匹、います。

 ぜいたくな空間です。古民家の前の広ーい庭は、子供たちの遊び
場であり、イベントに使う空間でもあります。

 わたくしたちが泊まった翌日の朝にも、地元の小学生が20人ほど、
田植えのためにここ Brown's field にきて、田植えを行っていまし
た。田植えの指導は、もちろんエバレットさんとデコさんが、行い
ます。(最近は農家も機械化が進んでいるので、農家の子供でさえ
手による田植えは未経験といいます)

  さて、デコさんは Macrobiotic(玄米正食)(穀物菜食)を実践
されておられます。リマ・クッキングで師範の腕前を習得していま
す。

 人生の先輩であるデコさんに、質問してみました。
「子供が幼稚園に通いだすと、友だちの家にお呼ばれになって、つ
い、ケーキやチョコレートを頂戴してしまうと思うのですが、それ
については、どう対処されているのですか?」

 5人の子供を育てたデコさんの答。(長いです)

「一人目と二人目は、できる限り厳格に Macrobiotic で、育てて
みました。つまり、ケーキなどは厳禁。しかし、子供はケーキに興
味はあるわけだし、どこかで食べてきてしまう。それを知って、こ
ちらがカーッとなる。これって、はたしていいことなのだろうか、
と疑問をもつようになった。

 それで、三人目あたりから、規制の度合いを緩めて育てるように
なった。 どういうふうにするかというと、体にいいのは玄米と旬
の野菜だときちんと教え、国産小麦を使ったお菓子もつくってあげ
る。つまり、親から誠心誠意、情報は与える。

 それでも、子供が外でケーキやチョコレートを食べてきた場合は、
特に怒らない。ただし、そのあと、体調を崩した場合、ほらね、こ
ないだのケーキがわるかったんだよ、と軽く注意をすることもある。

 親が子にしてあげられることは、
1.三歳までは(完全に子供を親の管理下における間は)徹底して、
玄米と旬の野菜の料理を与え、本来の味覚をつくってあげる。

2.と同時に、親子が対話できる環境をできるだけ早めにつくる。
この二点が大事でしょう」とのことでした。

 上の話は、わたくしたち夫婦にとって、なかなか感動的でしたし、
大いに参考になると思いました。

*

 実は、エバレットさんは、写真家なんです。最初に書きました小
学生の田植えの様子を写真に収めておられました。傘付きのフラッ
シュ装置が風で倒れないよう支えていたのは小生でした。この日の
写真は、Japan Times に掲載される予定だそうです。

 子供たちが生き生きしていて、愛すべき家族と空間でした。

 ふじかわ おさむ 2002. 5. 9


田植えを終わった小学生といっしょに昼食(黒米おにぎり)


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