<バリ島(日記)2004. 4. 7>

last update 9.April.2004

 あーぁ、日本に帰ってきちゃった・・(しょんぼり)

 いやいや、みんな無事でなにより。(^^

<おなか(水や食べ物)>

 間違いなく、腹をくだすだろう、と予想されていたボク。全日程を良
好のままのりきった。直子も大丈夫。祐也は四回ほど。けどいずれも軽
かった。

<けが>

 日記に書いた通り、祐也は一度、階段に頭から落下。びっくりするよ
うなたんこぶをつくった。ボクは一度、浴槽で転び、ひじに軽い傷を負
った。あと、恥ずかしながら蚊取り線香を踏み、足の裏をやけどした。
(笑)

<ウブドのドブ>

 にわかに信じられないだろうが、芸能(舞踏、音楽、絵画)の中心で
あるウブドの歩道のドブは、町中あちこち20ヶ所以上、ふたがない!
子供はもちろん、大人もすっぽり落ちてしまう。これは早急に対策をう
つべきではないだろうか>インドネシア政府

 さらに、その歩道ではたいへん転びやすい。ぶ厚いコンクリートでタ
イルのように見せかけるデザインはわるくないのだが出来がわるすぎる。
あちこち、いやそこいらじゅう、いや、一歩ごとに、2〜3cmのデコ
ボコがあり、一日歩いて一回も転びそうにならない人はよほど運動神経
がよいか、注意力を持続させることのできる性格なのか、どちらかだと
思う。

<クルマ・バイク>

 日本と同じ左側通行である。しかーし、運転マナーは、ひょえ〜!の
ひとこと。たとえば、ボクらの乗っているタクシーが前のクルマを追い
越しにかかって急加速。それはまぁいい。しかしにもかかわらず、対向
のバイクは追い越しをかけてくる。つまり対向同士で同時に追い越しを
かける。こんな場面が多い。30回は遭遇した。命はいらないのだろう
か。

<男ども>

 街中には店の前にボーッと座り、昼間なーんにもしない男が多い。と
にかく暇。対する女性は働き者。restaurant の厨房はどこへ行っても
女性。

 働き者の男ももちろんいる。祭礼は三日に一度の頻度で行われている。
祭りの準備、祭りの当日、祭りの後片付け、これで三日を要する。ヤシ
の葉、バナナの葉などをあしらった祭りの飾り付けは凝っていてきれい。
こんな飾り付けをつくるのは男どもの仕事。絵を描くのも男性。木彫り
も男性。ガムラン奏者も男性。

<農民>

 バリの人口の9割が農民という。バリ・ヒンズーのカースト制も残っ
ており、四段階あるそう。しかし、農民は階層外という階層なんだそう。
一観光客として街中にいると農民を見ることは少ないが、きっと想像も
できないような質素な生活をしているのだろう。 − つまり街中で暇
を弄んでいる男どもは全体から見れば小数であることを知る。
(参考)バリの人口は312万人。面積は東京都の2.5倍。

<八百万(やおよろず)の神々>

 を信じている。その点は、日本の神道に近いと思う。八百万の神々を
信じているので、お供え物がたいへん。家中に五十ヶ所以上。これを日
に二回行う。これだけで一仕事。笹の葉をきれいに編んだお供え物は美
しい。けど、にわとりが突っつき、アリがたかる。ま、そんなことは誰
も氣にもとめない。

<食事>

 早朝、お母さんが三食分を一度につくる。家族の者は、自分がお腹が
空いたら食べる、それだけ。昼めしは何時、夕めしは何時、なんて決ま
っていない。家族みんなで食べようということも強要されない。家族と
いう単位を非常に重んじるバリ人だが食事に関してはかなり自由な考え
方をもっているようだ。

<放任(子供の食事)>

 朝、子供たちは学校に行く。学校についたばかりなのに、子供たちは
もう食べている。しかも駄菓子屋でお菓子(スナック)なんかを買って
バリバリやっている。日本では考えられない光景だ。からだにわるそう
なお菓子ばかりだが、不思議と太り過ぎの子供はあまり見かけない。

<鳥料理>

 くみさんから聞いた話。宿泊している家のバリ人の奥さんから「あな
た、鳥料理はできる?」と聞かれ、「はい」とくみさん。「じゃ、お願
いね」と言われ、くみさんは台所へ。そこに横たわっていたのは、クビ
を切って、血を抜いたばかりのニワトリさんであった・・ そのときは、
びっくりしたけど、その後、鳥料理って、そういうもんだな、とわかり、
死んだニワトリさんを調理することもこわくなくなったそう。なんとも
たくましい。

<はだし>

 暑い国なのでTシャツ、短パン、サンダルで過ごす。サンダルはビー
チ・サンダルがベスト。突然、雨が降ることが多く、布製のくつでは、
乾かず苦労するはず。みな、はだしが基本で、結婚式にもサンダルで行
く。ビーチ・サンダルでもOK.バリ人の家に招かれたときにも、もち
ろんはだしで家にあがる。はだしが正式であり礼儀。

<雨季>

 今回は雨季だった。(11〜4月が雨季。5〜10月が乾季)しかし
日本の梅雨とは降り方がだいぶ違う。バリの雨季では夕方になるとスコ
ールがザーッときて、パッとやむ、そんな感じ。たまには朝から降った
り、昼から降ったりするが、いつまでもしとしと降り続くという雨では
ない。

<フルーツ>

 雨季は当然、湿度が高いわけだが、いいこともある。それはフルーツ。
雨季の方がフルーツの種類は豊富でおいしい。パパイヤ、アボカド、マ
ンゴー、バナナ、パイナップル、スイカなどなど。正直、この年にもな
って、パパイヤ、アボカド、マンゴーはぞれぞれどんな大きさでどんな
色・形をしていて、包丁で切ると、中身がどんな構造になっていて、ど
んな大きさの種が入っていて、果肉がどんな色で、どんな味なのか、ほ
とんど知らなかったのだが、ようやくすべてが頭の中で結びついた。

 特に、おいしいパパイヤとは? おいしいアボカドとは? おいしい
パイナップルとは? この三つに関しては、そのおいしさを味覚にたた
きこんできた。感動しますよ。しかもフルーツが山盛りで40円ほど。
日本では、はずれが多いし高価なので、以前にもまして口に入る機会は
ないだろうと思う。

<犬>

 バリでは犬は番犬として飼われている。つまりペットではないので、
別段可愛いがられていない。と、それら犬たちの容貌は日本の犬とは異
なる。可愛いくないのだ。こわい、というよりは孤独。人間に愛くるし
さを見せる犬は皆無だった。表情も歩き方もしぐさも、日本の犬とは違
う。同じ動物とは思えない。そして夜になると性格は一変する。とにか
く人に向かってほえる。(3/29 の日記参照)そういうときは下手に怯
えず、とにかく無視。

 長く滞在していた HAI homestay にはめずらしく鎖でつながれている
犬が飼われていた。その犬だって、可愛いくない。どちらかと言えばこ
わい風貌。なのに、祐也はその犬にさわり、撫でていた。こわくないの
かな?ボクにはまねできない。

<道>

 ウブドのドブのふたがところどころ閉まっていないこと。排気ガス規
制が甘いので空気がわるいこと。ツーストロークのバイクが多いので空
気がわるいこと。文句は多いけど、それでもボクらはなるべく歩くよう
にした。もし歩かなければ運動不足になってしまう。

 しかし、歩行者は極端に少ない。(自転車も少ない)とにかくバイク
・バイク・バイク。また、歩道がない道もあって、しかもドブのふたが
100mほどなかったりすると、もう歩く場所がない。祐也がバイクに
ひかれないよう、またドブに落ちないよう、またボクら自身にも氣を使
った。

 ほとんど歩くな、と言っているのと同じ。どうにか少しでも歩きやす
い道づくりを考えて頂けないだろうか。>インドネシア政府。そもそも
バリ島は観光産業で成り立っているのだから。ドブのふたを閉めるだけ
でも観光客は増えると思うのだが。

 ニワトリとヒヨコが歩き、ガチョウが二羽、仲良くおしりを振ってい
る。

<宿泊する場所>

 今回は一泊1000円くらいのところに滞在していた。けど、キッチ
ンはなかったので自炊はできなかった。次回は是非、キッチン付きの部
屋を借りたいと思う。たとえばウブドに一ヶ月滞在するなら、二万円ほ
どで借りられる。米や野菜は市場(パサール)で安く買えるので、一ヶ
月の食費は一万円を切るだろう。光熱費も安い。一ヶ月家族三人で四万
円もあれば暮らしてゆける。東京で暮らすよりも安い。

<VISA>

 一ヶ月のVISAは一人25ドル。一年のVISAはバリ人のスポン
サー(信用できる人、かつ信用してくれる人)を見つけ、バリのエージ
ェントを通せばキタスというVISAを取得することができる。キタス
の価格は人と場合によるみたいで、一人十万円ほどか。他にも SOSIAL 
BUDAYA というバリの文化(芸能)を勉強・習得するために渡航許可を
申請できる。バリの舞踏・音楽・絵画・木彫り・料理・Batik, なんで
もいい。ま、どちらにせよインドネシア語は必須。夫婦で申請するなら、
ボクは木彫り、家内は料理のようにそれぞれの目的があった方が通るで
しょう。

<PCとデジカメ>

 今回、持参したのは、三年前に中古で買った SHARP Mebius(133MHz, 
32MB, Windows95)(三万円)と四年前新品で買った FUJIFILM 
FinePix1200(130万画素)(36,000円)。

 1997年頃につくられたPCは「つくり」がしっかりしていると思
う。頑丈だ。キーも打ちやすい。また Windows95 は安定している。
CPU: 133MHz くらいだと最新のPCに比べ、熱をもたないので、南国で
は扱いやすい。

 デジカメは 130万画素でも十分楽しめると思う。またバリ島のような
場所だとなかなか高速回線は望めない。せいぜい 28,800bps. ftp で 
website を更新するなら軽い画像でないと時間ばかり要してしまう。せ
っかく 300万画素で写真を撮っても、画素数を落としたくなると思う。

 2000年頃につくられたデジカメは最新のものに比べ、重く、大き
い。しかし長所がある。手ブレの心配が少ないのだ。カメラにはある程
度の大きさと重さが必要だと思う。単3電池4本で駆動する仕様なので
市販の単3ニッケル水素(充電電池)が使えるのもうれしい。

 Editor は MKEditor を使用した。以下の長所がある。1.いくつも
ファイルを開くことができる。2.文章作成後、折り返し位置に改行を
入れることができる。3.html file を直接編集できる。4.ファイル
上の数字のみ強調することができるので入力ミスを減らすことができる。
埼玉の伊藤さん、ご紹介、ありがとうございました。(伊藤さんは有機
農家です。菜園「野の扉」)

<旅をまとめてみよう♪>

 意図してなかったけれど、バリに行ってみたら、おカネになるべく頼
らない生活を垣間見ることができた。月給が五千円ほどの人も多く、そ
れでも明るくたくましく生きている。

 田舎暮らし(バリ暮らしでも)するなら、なるべくおカネに頼らず、
知恵を出し合って生きていかなければならない。

 1997年7月2日、アジア通貨危機はタイに始まり、インドネシア、
韓国へと広がった。不動産も通貨さえも投機の対象となり、米国などか
らの大きなカネの流れ(ヘッジファンド・デリバティブ)は、アジア圏
など弱小国の国民の生活をおびやかした。実際、死者も多く出た。

 ようやく立ち直ってきた二年前、バリ島のクタの街中で起こった爆弾
テロ。これによってバリの観光産業は息絶える寸前のところまで落ち込
んだ。そしていま、またようやく明るい兆しが見えてきたところだろう
か。

 二度の試練を乗り越えて、それでも明るいバリの人々。子供たちはも
っと明るい笑顔をくれる。

 外国人(欧米人、日本人)向けのいいレストランに入れば、三人で1
300円分くらいは軽く食べてしまう。支払いは100,000ルピア
である。紙幣に0(ゼロ)が多くて、最初なかなか目が慣れなかった。
きっと1300円というのは地元の人にとって一万円くらいの価値があ
るのだろう。たとえば、お米は10kg、400円で買える。

 実際、一度、経済が壊されてしまったインドネシア・バリ島に魅力を
感じてしまう。極限までおカネを使わない生活というのを大多数のバリ
人はやっている。決して暗い感じはしない。

 見習うべき点が多いように感じた。田舎暮らししたいボクは、今後、
どこに住んで、何をするにしても、バリ人の精神・考え方は参考になる
と思った。

 家族で一ヶ月、バリ旅行なんていいですね、と言われる。(幸運なこ
とにいやみな言い方ではなく)一人の海外旅行も好きだが、家族で行く
のはもっと楽しい。見たもの聞いたことを共有できるから。

 大多数の日本人が家族で一ヶ月の海外旅行なんてできないと思い込ん
でいる。お父さんは一ヶ月も会社を休めない。けど、行こうと思えばで
きる。難しいことはなにひとつなかった。ただ「バリ島、行きたいね」
と直子に相談し「よし、行こう」と決めただけだった。

 一年だって、三年だって、どこへだって住めるだろう。不可能なこと
は多分ない。

 定年になってからでは、頭とからだが動かないと思う。

 自由にしたらいいと思う。

 子供たちに、まだなんとか住める自然環境を少しでも残したいと強く
思った。間接的にでもエネルギーを使い、環境を破壊する側にまわりた
くないと思う。

 飛行機は高価なジェット燃料を燃やし、計算できないほどの莫大な酸
素を消費してしまう化け物だ。酸素を消費するということ自体、ボクら
の呼吸するための空気がその分、減っているということに他ならない。

 本当は飛行機なんかない方がいいのだろう。クルマだって不要。しか
し、そんなことを言っても始まらないのだ。現に飛行機はある。そして
それはビジネスに利用されていることが多い。

 だったら、ビジネスからほど遠い利用の仕方を考えてみればいい。オ
ーガニックというカタカナはあまり使わないようにしているけど、オー
ガニックなモノとヒトのつながりはまだまだ弱い。けど、バリ島で会っ
た UTAMA SPICE や Balizen の人とは、あたかも何十年も前から友人で
あったかのように話すことができた。それは、子供たちに、まだ住める
環境を残したいとお互いに思っているから。その一点で、インドネシア
なまりの英語も不思議に耳に入ってくる。

 ヒトのつながりの大切さ。

 オーガニックには「有機的な」という意味があり、自然・環境を重ん
じる人々が文字通り「有機的に」つながっていったら素晴らしいと思う。

 おカネのために生きるのでは、人生はあまりにも短いと思う。

 ボクも会社員だった。だから、いま会社に勤めている人をもちろん非
難するはずもない。

 ただ、よいお給料をもらっているのなら、有機・無農薬野菜を提携農
家(顔の見える、知っている農家)から買ってほしいと思うし、また、
ハイキングやスノーケリングなど、自然と触れ合うことを楽しんでほし
いし、PCを持っているなら、どんどん情報発信してほしいと思う。

 input(受動的なこと)ばかりで output(発信すること。文章を紙に
書くのもいいし)しなかったら、思考のバランスがとれない。それにも
し output しなかったら、internet(TCP/IP)上を流れる情報もビジネス
に関することで埋め尽くされてしまうだろうから。

 なにをするのか。
 どんなふうにするのか。

 なにを言うのか。
 どんな言い方をするのか。

 そういうことを考えて、次の一手をうちたいと思った。
 その一手が、よい結果を生むことを願って。

 最後に、思い出いっぱいの旅行の企画・制作・演出・役者のすべてを
バリ島を舞台に華麗にとどこおりなく演じてくれた直子と祐也に心から
感謝したい。

 よい思い出をありがとう!


HAI Homestay をあとにした。ありがとう!
We left HAI Homestay. Thanks!





おいしいアボカド
A good avocad


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